いつもと少し違った「色」の話
またもや日付が変わってからの更新です^_^;
今日は1日、ボランティア「音訳の会」の勉強会でした。
午前中は「音訳者」の勉強会。
午後は「校正者」の勉強会です。
私の場合は「音訳者」としての活動ではなく「校正者」としての活動ですが、久しぶりに「音訳者」の勉強会にも参加したのでした。
ざっくりとした説明ですが、
「音訳」とは、本の文字を忠実に読むこと。
「校正」は、文字通り読まれているか、チェックすること。
耳で聞いていて、文字や意図が正しく伝わっているか、ということが大切になります。
同じ文字の単語でも、アクセントの違いで別の意味になったりもします。
(例/はし:橋、端、箸など)
ただ間違いなく文字を読めばいいというものではもちろんなく…
読み手が文章の意味をきちんと把握していないと、言葉は意味を持って頭に入ってきません。
また、朗読のように声色を使い分けたり、情感たっぷりに読む、というのとも違うのが「音訳」です。
「無色透明」な、「自分の色をつけずに」読むこととも言われています。
ただ、「無色透明」過ぎると…
それだと今では「合成音声」で事足りてしまう、ということになります。
人の声の温もりや、作者の意図を理解しての間の取り方や読み、などは「合成音声」ではまだカバーできないところです。
人の声の個性を「色」とすると、音訳は「少し色のついた透明な音」が聞きやすいのかもしれないな、と会の方々のいろいろな声を校正しながら思います。