音で聞こえる「色」もある
今日は所属しているボランティアグループ「福岡県立図書館 音訳の会」の総会の日でした。
「音訳の会」の活動は、「視覚に障がいをお持ちの方のための録音図書製作」です。
本を目で読むことができない方に耳で本を読めるように、CDを製作しています。
これまで40年以上も続いている会の活動。
私は入会して8年目位です。
実際には、私自身は本を読んで(録音)しているわけではなく、音訳者(読む人)が読んだ本が活字通りちゃんと間違いなく読まれているかをチェック(校正)する担当として活動しています。
私は読書が好きで、時間があれば何かしら本を読んでいる感じですが、何らかの理由でもし目が不自由になって本が読めなくなったら…と思うと、楽しみの一つがなくなってしまうことになり、寂しいです。
そんな時に、録音図書というものがあることを知っていると、本(CD)を借りて聞くことで本を読めるということになり、嬉しいと思います。
決して派手なボランティアではなく、音訳者も校正者もコツコツと人目につかないところ(主に自宅)で、日々録音図書を製作しています。
私は普段「色」を意識した活動をしていますが、「色のない世界」もあるのだということも忘れてはいけないと思っています。
色を伝えるために「言葉」「音声」が必要な場合もありますし、
「言葉」や「音声」で自分の記憶の中の色をイメージすることができる方もいらっしゃいます。
また、今自分が見ている色が皆んな同じように見えているかというと、そうではないこともあります。
色を自然に見ることができる幸せを感じつつ、これからもコツコツと録音図書の製作のお手伝いをしていこうと思います。